2・14、真弓阪神がプレ開幕戦だ!

 阪神が2月の沖縄・宜野座キャンプ中の2月14日に、ヤクルトと練習試合を行うことが6日、分かった。初実戦は11日の日本ハム戦(宜野座)となるが、真弓明信監督(55)にとっては同一リーグ球団との初対戦で、4月3日の公式戦開幕戦の相手といきなり激突となる。阪神はヤクルトとの開幕戦に7連敗中。相手はWBC日本代表の青木も出場濃厚で、開幕戦に向けた絶好の腕試しとなりそうだ。

 ヒットメーカー青木を抑えろ!

 将来のエース由規を打ち崩せ!!

 真弓阪神が開幕の相手ヤクルトと早くもキャンプ地で手合わせする。練習試合ながら、両軍の本気が2月の沖縄をさらに熱くしそうだ。

 真弓新監督の初陣は2月11日の日本ハム戦。本拠地の宜野座に梨田ハムを迎える一戦は日本のエース、ダルビッシュがWBCを見据えて登板する計画がある。ダルの次は青木だ。14日に組まれたヤクルトとの練習試合も、ただの調整ゲームには終わらない。

 「開幕戦というより、シーズンを通して戦っていく相手ですからね。こちらも戦力を隠すつもりはない。いきのいい選手からどんどん、普通にやるだけですよ。青木のような主力に出てもらえると、こちらもありがたいですよ」

 投手陣を預かる久保コーチが力を込めた。日本代表の青木に限らず、若返りを進める高田ヤクルトは主力級がスタメンに並ぶ可能性はある。「M(AYUMI)-1グランプリ」を設定するなど真弓監督が激しい競争を望む若トラ投手陣にとって「青木封じ」に勝るアピール材料はない。昨秋キャンプで指揮官が注目した白仁田、黒田の「2年目オセロコンビ」などにチャンスが巡ってきそうだ。

 野手にとっても格好の舞台になる。ヤクルトは阪神戦が今季初の対外試合となる予定で、ルーキーだった昨季にプロ初勝利を挙げた由規やドラフト1位の高卒新人赤川克紀(18=宮崎商)の登板が期待される。巨人戦で鮮烈デビューした由規は昨季、セ・リーグで阪神とだけ対戦がなかった。データがない未知数の右腕を実戦で体感できれば、トラにもメリット大だ。

 真弓監督は新外国人のケビン・メンチ(31=ブルージェイズ)も「動けるならオープン戦からどんどん使う。ゆっくりやらせる余裕はない」と早期の実戦起用を描いている。メンチと右翼を争う林や桜井もうかうかできない状況だ。

 4月3日開幕戦の京セラドーム大阪につながる練習試合。実はヤクルトとの公式戦開幕はトラの“鬼門”でもある。77年に勝って以来、開幕戦に限れば7連敗中という苦手。春の練習試合で一発かませば本番への勢いがつく大事な戦いだ。

 [2009年1月7日12時19分

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