巨人の注目ルーキー、大田泰示内野手(18=東海大相模)ら新入団9選手による合同自主トレーニングが8日、川崎市のジャイアンツ球場で始まった。大田は常に先頭に立ち練習、約5時間の初日を順調に終えた。「ここで始まって、ここで終われるようにしたい」と生涯巨人を誓った。原辰徳監督が09年のチームスローガンに定めた「維新」を、自らのテーマにも決めて、開幕1軍を目指す戦いが始まった。

 背番号「55」のビブスをつけた大田が、ルーキーたちの先頭に立った。ダッシュ、ノック、ティー打撃。「この日に向け動かしてきた」という身長188センチ、体重90キロの巨体は軽やかだった。大器の門出に集った、多くの報道陣に囲まれても堂々としたもの。「後ろにいて話が聞こえないより、よっぽどいいです。緊張しましたが思った通りできた。(人に)見られることは疲れるけど、いい意味でモチベーションになる。ありがたいです」。心身の照準をきっちり合わせ、巨人の将来を担う男がスタートを切った。

 これから実力を磨くジャイアンツ球場に立ち、腹を据えた。初日の感想を問われると「ここで始まって、ここで終われるようにしたい。巨人で頑張っていくつもりです」と答えた。原監督にあこがれ野球の道を志し、ドラフトで、左手で引き当ててもらった縁。これから始まり、続いていく師弟関係が待ち遠しい。巨人に骨をうずめることを誓った。

 大田の決意に応える受け皿を、球団もしっかりと用意していた。視察した清武球団代表は「どのチームよりも、試合数と場所は供給できる」と、ファームでの試合を増やし、年間200試合達成を約束。ファーム選手を成長の度合いでA~D4段階に分け、Aに該当する選手は実戦の中で徹底的に鍛える方針を示した。「大田に聞いたら、去年の打席数は練習試合も含め400近かったそうだ。Aに入れば500打席は行く。振り分けを超える(1軍)ことを期待している」と説明した。

 重たい「55」を背負う。が、「流されることなくやる。自分は自分のやりかたで」と決めている。プロ1年目のテーマは、チームスローガンになぞらえ「維新」とした。「ボクも変われるように頑張りたい。打撃も守備も、1つずつ変われれば」。開幕1軍の高い目標を置いた。かなわなくとも年間500打席の実戦漬けが待っている。迷いなく続く「巨人大田」の維新が幕を開けた。【宮下敬至】

 [2009年1月9日8時47分

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