野球体育博物館は13日、今年の野球殿堂入りを発表し、4人が選出された。特別表彰には日本ハム前オーナーの故大社義規氏らが選ばれた。殿堂入りは計168人となった。表彰式は7月24日のオールスターゲーム第1戦(札幌ドーム)で行われる。

 日本ハムの故大社義規前オーナーから職を引き継いだ大社啓二オーナー(53)が、ふくよかな遺影に見守られてスピーチに立った。選出を知り、すぐさま仏前へ報告したという。「何よりも一番うれしいお知らせだったと思う」。

 義規氏は73年に日拓ホームフライヤーズを買収して球界へ参入した。試合のたびに球場へ駆けつけ「日本一、球場へ足を運ぶ」と呼ばれた名物オーナーだった。激励会での口癖は「毎年、優勝」。06年の札幌ドームでの44年ぶり日本一を見届けることなく、05年に他界した。啓二氏は「(前オーナーは)81年の優勝以外に、意外に野球に関しての賞はなかったから良かった」。“日本ハムの父”は、球史に名を残す1人になった。

 [2009年1月14日8時40分

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