中日ドラフト3位の岩崎恭平内野手(22=東海大)の動体視力は福留、荒木級だった。24日、合同自主トレに参加していた約30人の選手がナゴヤ球場で動体視力を測定。岩崎恭の数値は球団トップクラスで、毎年測定に携わっているキクチメガネの加藤一幸スーパーバイザーは「福留選手(カブス)や荒木選手と同じレベル」と明かした。

 計測したのは動体視力、眼球運動、深視力など8種類のデータ。岩崎恭はボードに映し出された◎、○、△などの記号の数を当てる眼球運動テストでは、チーム内でも数人しかなしえなかった3回連続の正解を言い当てた。また、静止時の視力と動体視力の数値を比べた場合、通常は動体視力の数値が静止時の7割程度に留まるのに対し、岩崎恭の場合は2つの数値がほぼ同じで、ほかの選手に比べて動体視力が優れていることがデータで証明された。

 結果を聞いた岩崎恭は「こういう検査は初めて。特に訓練をしたことはないんですけど(動体視力がいい)数少ない選手の中に入れたのはうれしいですね」と笑顔。加藤スーパーバイザーも「運動的な部分が優れているので、将来は素晴らしい選手になるでしょう」と太鼓判を押した。

 一方で、イケメンならではの悩みも発覚した。澄んだ瞳で大学時代にはプリンスと呼ばれていた岩崎恭だが、虹彩(こうさい)の色がほかの選手よりも薄く、デーゲームではまぶしさを回避するためにサングラスを着用する必要があることが判明。大学時代にも試合ではサングラスを着用していたといい「キャンプにも持参します。状況に応じて使っていきたい」。持ち前の動体視力を生かすべく、目のケアにも注意を払い、プロでの活躍を目指していく。【福岡吉央】

 [2009年1月25日10時36分

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