【ギルバート(米アリゾナ州)24日(日本時間25日)=中村泰三】ソフトバンク斉藤和巳投手(31)が、2月の宮崎キャンプでベテラン投手の“教育係“を務めるプランを披露した。昨年1月に右肩腱板(けんばん)修復手術を受けた斉藤は、当地で約60メートルの遠投を行うまで回復。まだ投球練習を本格的に再開できる状態ではないが、1軍首脳陣は投手陣の精神的支柱として、キャンプのA組スタートを内定。「ベテランがしっかりすればチームはうまく回る」と、実戦復帰までは主力、ベテラン投手の指導役として、チームに貢献するつもりだ。
斉藤がキャッチボールの距離をどんどん広げていく。塁間を優に超え、最大で約60メートルまで広がった。それでも斉藤はノーステップで、楽に投げた。その後は距離を縮めたが、距離と反比例して、球には力を込めた。「まだまだ。50メートルくらいはヒジから先でも投げられる。日本にいるときに比べたら、状態は上がってるけど…」。復帰へのプログラムは着実に進んでいるが、斉藤の目指すマウンドは、まだ遠いのが現状だった。
昨年1月に右肩腱板(けんばん)修復手術を受けた。昨年、実戦登板は1試合もなく、12月10日に429日ぶりとなるブルペン投球を行ったほど。「ここまでゆっくり自分のペースでやらせてもらった。2年前には(中10日以上の間隔で)やらせてもらったけど、1人がそういう形になると、だれかに負担がかかる。それはしたくない」。あくまで完全復活を目指し、具体的な時期は決めずにリハビリを続けている。
宮崎キャンプに2年ぶりに参加する。首脳陣は斉藤の状態を承知の上で、A組(1軍)メンバーに組み入れた。秋山監督は「あいつ(斉藤)がいるのといないのではやっぱり違うから」と精神的支柱として期待を寄せている。斉藤は「投げるだけじゃない部分があると思う。選手会長の立場はあるけど、それがなくても、自分の立ち位置はしっかりしておきたい」と、現状で果たせる役割を全うするつもりだ。
開幕後も見据え、投手陣を指導する。ターゲットは若手投手ではなく、ベテラン勢だった。「若い選手だけじゃなく、ベテランにも緩んでいたらしっかり言わなきゃいけない。ベテランがしっかりしているとチームは回るから」。実績のある主力、ベテラン勢にはどうしても苦言が届きにくい。首脳陣が遠慮しがちな選手にも、斉藤が発言すればチームは引き締まる。エースとして、選手会長として信頼される斉藤だからこそできる役目。復活マウンドはまだ見えないが、それでも投手陣の先頭に立ち、チームを引っ張るのは斉藤だ。
[2009年1月26日10時22分
紙面から]ソーシャルブックマーク




