指先は超一流?

 広島の新外国人スコット・ドーマン投手(30)が29日、広島・大野練習場で“初投げ”を披露した。10メートルから徐々に距離を延ばし、最後は約40メートルの間隔で投げた。日本球を投げるのはこの日が人生初だったが「全然問題ない」。“すしマニア”の一面を持ち、「すしの握り方」に興味津々とあって、細やかな指の動きはお手のもののようだ。

 縫い目の高さ、手触り、重さ…。メジャーに挑戦する日本人投手の多くが口にする「ボールの違い」。逆もまた真なり-と思いきや、経験豊富なパワーアームは意に介さなかった。「全然問題ない。メジャー球とは少し違うね。向こうの方が縫い目が小さい感じがする。日本の球はマイナーで使用していた球とよく似ている。今日投げた感じはすごくよかった」。

 大野練習場に到着すると、体をほぐした後にコズロースキーとキャッチボール。最初はあまり足を上げず、ゆっくり上半身の動きを確かめるように10メートルほどの距離だったが、次第に伸びていき、約40メートルに達した。今度は距離を縮めていき、最後は相手を座らせて10球。足を大きく上げてフォームを確かめるように腕を振った。肩慣らし程度の15分。“初投げ”を終えると、ウエートルームにこもり汗を流した。

 日本球を投げるのはこの日が人生初。一般的にメジャー球よりも日本球は粘着質と言われる。球団関係者も「外国人投手はみんな、最初に日本球を投げた時は『ネトネトしてる』って言うんですが、彼は違いますね」。メジャーで164試合に登板した猛者だけに順応性の高さはうかがえる。一方で、米国時代は週に1度はすし店に通っていた“すしマニア”でもある。すし店に弟子入りの野望?

 を持つだけあって繊細な指の感覚、動きにたけているようだ。

 米国で肩を作ってきたとあって、気持ちは早くも実戦に向かっている。この日はほんの試運転。これからギアを上げていく。「すぐにでも、2月1日からでもブルペンに入れるぐらいの状態。早く打者に投げたい」。例年はメジャーキャンプの始まる2月中旬にブルペンに入る。肩を“日本仕様”に仕上げてきた最速155キロ右腕。「初投げ」の次は「豪腕」のお披露目だ。【網

 孝広】

 [2009年1月30日11時41分

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