チンならぬ、珍アイデアが浮上した。日本ハムが球団グッズとして“勝負パンツ”を発売することが20日、わかった。昨季の終盤戦で、梨田昌孝監督(55)がゲンかつぎとして黄色いパンツをはき話題となったことがきっかけでプランが持ち上がった。4月3日の開幕楽天戦(札幌ドーム)に向けて商品化される見込みだ。

 “激しく、熱い夜”を演出するのは、気持ちが高ぶる勝負パンツだ。4月3日に行われる楽天との開幕戦に向けて、球団公式の勝負パンツが発売される。西暦にちなんだ2009枚案など、数量限定のプレミア品となる予定だ。

 オフィシャルグッズとしては珍しい下着の発売。発端は昨年のシーズン終盤、梨田監督が「幸せの黄色いパンツ」をはいたことだった。クライマックスシリーズ出場権をかけた激しい争いの中、チームは4連敗を喫し、迎えた9月2日のソフトバンク戦(札幌ドーム)。指揮官は「イエローだよ」という勝負パンツをはいて臨み、連敗がストップした。この白星をきっかけにチームは復調。CSに進出し、第1ステージでは敵地でオリックスを退けた。梨田監督はCS進出後もたびたび同じパンツを着用。勝利を呼ぶアイテムとして、ファンの間では話題に上っていた。球団関係者も「ファンのみなさんの間でもかなり定着していたので」と、商品化のきっかけにしたことを明かす。

 梨田監督にとっては、2度目の「勝負パンツ」商品化になる。近鉄を率いた04年、チームスローガン「レッドdeハッスル」のロゴ入りの赤いトランクスが球団から発売された。今回も本人の希望もあり、色は「情熱の赤」。ボクサータイプのようにし、男女ともに着用できるようにする。同関係者は「男女問わず、みんなで着用してチームを応援してほしいです。一体感が出ますよね」と話した。

 価格や発売日など詳細は未定だが、3月中旬をメドに企画を進めている。09年の初陣を勝利で飾るために、球場には下半身が引き締まったファンの声援がこだまする。【本間翼】

 [2009年2月21日12時51分

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