<練習試合:日本ハム4-6ロッテ>◇26日◇沖縄・名護

 開幕生き残りをかけた本格テストが始まった。日本ハム中田翔内野手(19)が26日、ロッテとの練習試合で今キャンプ初めてスタメンを外れた。梨田監督は疲労を考慮するとともに、先発出場だけではなく、あらゆる場面を想定したテスト起用であることを明かした。今後も「代打起用」などのテストを行っていく方針だ。

 実戦12試合目のスタメン表に、中田の名前はなかった。梨田監督は「ピンチヒッターの練習も含めて、やっていかなくちゃいけない。ほかに使いたい選手もいるし、ずっとサードで出るというわけにもいかない」と、スタメンから外した意図を説明した。

 今キャンプの実戦はすべて三塁手として先発出場してきた。前日まで打率3割1分4厘、3本塁打と好調をキープしてきたが、2試合連続失策中と守備面では不安を残したまま。シーズンに入り、流れを変えるための切り札として代打の局面も予想されるため、テストケースとして今後のオープン戦でも同様の起用を行っていく考えだ。

 前半戦をベンチから見守った中田は、戦況をしっかりと見つめ、「勉強になりました」。1回には先月合同自主トレを行った先輩西岡の先頭打者アーチを目の当たりにした。「やっぱりすごいです。勉強できるところは盗んでいきたい」。刺激を受けると、7回の守備から出場。8回にはカウント2-1と追い込まれながら、川崎の変化球を中前にはじき返し、8打席ぶりの安打を放った。指揮官も「力みなく打っていたね」と評価した。

 守備が課題だけに、打撃でアピールできなければ、1軍入りが苦しくなることは自覚している。そのために“秘密兵器”も導入した。1本のロープに無数のゴルフボール大の球がくっついたアイテムを用い、練習している。投手付近と捕手付近にしばりつけ、張ったロープと同じ軌道でスイングし、球を打ち返す。以前、西岡が取り組んでいるのを見たことがあり「いいものは取り入れていかないと」と、取り入れた。悪いときは体の開きが早くなるという悪癖を矯正するために利用。大村打撃コーチも「こっちから言う前に、彼が持参してきてやっているんです」と褒めた。

 1打数1安打と結果を出したこの日の試合後も、“秘密兵器”を打撃練習場に持ち込んで黙々と汗を流した。先発落ちにもめげず結果を残していく力が、2年目の中田には、ある。【本間翼】

 [2009年2月27日9時16分

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