<オープン戦:日本ハム7-13オリックス>◇17日◇東京ドーム

 オリックスの外国人カルテットが歴史的快挙をやってのけた。日本ハム戦(東京ドーム)の6回にラロッカ、カブレラ、ローズ、フェルナンデスがそろって本塁打を放った。ローズは登録上日本人扱いだが、4人の外国人が同一イニングに本塁打を記録するのはオープン戦、公式戦を通じてプロ野球史上初めて。

 6回1死。1番ラロッカが放った左翼上段への1号ソロが爆発の合図になった。続く2番坂口を一塁に置いてカブレラ、ローズ、フェルナンデスが3連続で右翼席にドカン!

 クリーンアップトリオは横浜戦に続く2戦連続アーチだ。大石監督は「あれだけ打ってくれるといい。シーズン中もたまにはやってほしいですね」と喜んだ。

 この日再合流したラロッカが先発し、初めてカルテットの同時出場、同時先発が実現した。普段DHのローズが左翼を守ることで可能になる超攻撃型オプションで、指揮官も「公式戦でもある」と断言した。4発の花火でまたたく間に5―3と逆転。最終的には大引の満塁弾を含むチーム7本塁打で豪快に勝った。

 ローズとカブレラは年間55本の日本タイ記録保持者。全員が日本で4番経験があり、合計の通算本塁打は1014本に及ぶ。彼らが同時にオーダーに並ぶこと自体が快挙といえる。

 楽天から加入したフェルナンデスは「こういうのをシーズン中に50回できればいいね」と言えば、ローズは「オレは30回くらいでいいよ」。ジョークに聞こえないほど、09年オリックス打線の破壊力は規格外だ。【柏原誠】

 [2009年3月18日10時23分

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