広島が常識外れの「パブリックビューイング」を行った。24日、今季から本拠地になるマツダスタジアムで紅白戦を実施。その最中に、センター後方のスクリーンにWBC決勝の生放送を映し、プレーの合間にテレビ観戦した。
広島ナインの視線は、せわしなく動いた。目の前の白球を追い、ロサンゼルスの熱戦の行方も追った。紅白戦前の練習中。オーロラビジョンに3回1死満塁の好機に登場した同僚栗原の姿が映ると、キャッチボールを行っていたナインは手を止めて画面を注視。併殺に倒れると、周囲からは「アアッ~」というため息が漏れたほどだ。得点が入ると、グラウンドから拍手が沸き起こるなど、一喜一憂した。
紅白戦開始直前。集中するため、スタッフが中継をどうするかブラウン監督に相談したら「つけておけばいいじゃないか!」と即答。プレーの合間には、誰もが映像をチラチラ…。ある選手は「イニングとか、全然覚えてない」と苦笑い。実戦の真っ最中に、野球中継を映すのは超異例。侍ジャパンの連覇が決まる直前には、指揮官自らプレーを中断させた。
ブラウン監督
投手もプレートから外させた。「この瞬間を味わってみろ」ということだよ。長いペナントレースを勝ち取って、盛り上がって抱き合うのも同じだ。チームの一番を思って、一生懸命やることなんだよ。(大切なのは)そういう選手の集まりなんだ。
頂点に立つためにやるべきことをWBCの連覇から学ぶ-。オープン戦は引き分けを挟んで7連勝中。生まれ変わりつつある広島にとっても「特別な1日」だった。【酒井俊作】
[2009年3月25日10時25分
紙面から]ソーシャルブックマーク




