<オープン戦:巨人7-5中日>◇25日◇東京ドーム
中日の眠れる助っ人が目を覚ました。4番トニ・ブランコ内野手(28=ロッキーズ2A)が25日、巨人とのオープン戦に4番一塁で先発。4回に左中間スタンドの「明治ブルガリアヨーグルト」の看板を直撃する推定飛距離155メートルの4号ソロを放った。6回には右中間へ2打席連続の5号2ラン。7回の4打席目はオープン戦にもかかわらず敬遠で歩かされた。ウッズの代役に期待される大砲がスランプを抜け、開幕にピタリと照準を合わせた。
突き抜けるようなラインドライブが、左中間スタンドの「明治ブルガリアヨーグルト」の看板を直撃した。推定飛距離155メートル。敵地東京ドームの「オオ~」というどよめきの中、ブランコは大きなストライドでベースを1周した。チームメートにハイタッチで祝福され、ポーカーフェースをわずかに崩す。5点を追う4回1死走者なし。派手な一発で、ライバル巨人に得点以上の衝撃を与えた。
スランプを抜けた。打ったのは東野の真ん中スライダー。パワー自慢のブランコにとって、課題は変化球への対応だった。各球団の変化球攻めに苦しみ、14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3号を放ってから、この日の第1打席まで練習試合を含め31打席ノーアーチ。前日まで4試合で9三振を喫し、落ち込んでいた。「積極的に打ったよ。神様のおかげ、そして監督のおかげだ」とかみしめた。
不振脱出の予感はあった。試合前、指揮官から2日連続となる打撃指導を受けた。身ぶり手ぶりでボールのとらえ方を教わり、直後のフリー打撃でケタ外れの打球を連発。バックスクリーン上方の電光掲示板に直撃させ、左翼席の上に並ぶ看板のさらに上にある照明にもたて続けにぶつけた。左翼の天井に当てたボールはそのままスタンドイン。見守った谷繁が「スッゲ~」とあきれるほどだった。
トンネルを抜け、ブランコが自信を取り戻した。6回1死二塁では、東野の低めの直球を今後は右中間へ2打席連続の5号2ラン。5-6の7回2死二、三塁では、オープン戦にもかかわらず敬遠で歩かされた。存在感は昨年までの主砲ウッズ並み。衝撃度を加えればそれ以上。石嶺打撃コーチは「本人もホッとしていると思う」と喜んだ。開幕が近づき、打線が形になってきた。【村野
森】
[2009年3月26日10時24分
紙面から]ソーシャルブックマーク




