西武のアレックス・グラマン投手(31)が15日、左肩痛のため、登録を抹消されることが決まった。ソフトバンク2回戦(福岡ヤフー)のブルペンで違和感を訴え、登板しなかった。16日に帰京し、都内で精密検査を受ける。グラマンは「肩に強い痛みを感じた。今年は開幕から例年より肩の状態が良くなかった」と打ち明けた。

 昨季31セーブを挙げ、日本一に貢献したストッパーの離脱は大きな痛手だ。渡辺監督は「昨年初めて1年を通して難しいポジションで働いた影響があるかもしれない。無理はさせられない」と大事をとった。代役には06~07年に守護神を務めた小野寺を指名。「弱気の虫が出なければ、やってくれると思う」と期待した。2軍から平野、正津を招集。投手の人数を1人増やし、グラマンが抜けた穴を2人で埋める緊急措置をとる。

 課題の中継ぎ陣にかかる比重がますます大きくなる。15日のソフトバンク戦は延長12回引き分けに持ち込んだとはいえ、9回から毎回得点圏に走者を背負い、一打サヨナラのピンチの連続だった。グラマンが復帰する見通しはまだ立っていない。連覇を目指すチームにとって、正念場になる。

 [2009年4月16日9時18分

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