<日本ハム7-6ソフトバンク>◇23日◇東京ドーム

 日本ハムがソフトバンクにサヨナラ勝ちで、単独首位の座を奪い返した。6-6で迎えた9回1死、ターメル・スレッジ外野手(32)が右翼席へ初のサヨナラ本塁打を放ち、3時間42分の熱闘に終止符を打った。連敗を2で止め、パ・リーグで10勝一番乗り。前日22日に2位に落ちたが、楽天と入れ代わり、1日で首位に返り咲いた。

 お立ち台のスレッジが顔を紅潮させ、左手に持ったマイクを何度も振って言い放った。「サヨナラ本塁打以上に興奮することなんかないだろう?」。ひと振りで決めた。ソフトバンク摂津の甘く入った沈む球を逃さなかった。ファンが待つ右翼席に一直線。一瞬の静けさが、大歓声に変わった。「ヨッシャー」。ヒーローは一、二塁間で右翼席へ誇らしげに左手で胸をたたいた。

 「真ん中付近に来たので思い切り振り抜いたよ。札幌ドームなら分からないけど、この球場なら行くと思った」。チームトップの今季4号は「1軍レベルでは打ったことがない」という自身初のサヨナラ弾。昨年9月15日オリックス戦以来のサヨナラ打だった。

 来日2年目の今季は開幕から不動の4番。メジャーデビューした04年エクスポズ(現ナショナルズ)時代は走攻守3拍子そろった有望株だったが、05年に右太もも裏手術も経験。昨季は足の不安がつきまとっていたが、「去年はリハビリみたいなもの」。2年目の今季は体調に自信を持っている。

 開幕直後は8試合連続安打も、ここ5試合は計2安打だった。マークもきつくなっているが、サヨナラ弾ではね返した。2試合連続本塁打のヒメネスと初の助っ人アベック。外国人のアーチ共演は06年4月18日オリックス戦のマシーアス、セギノール以来だ。

 梨田監督は「稲葉、スレッジ、小谷野のだれかが打てばサヨナラになると思っていたら、その通りになった」と、今季初のサヨナラ劇にご満悦だった。同一カード3連敗を逃れ、パ・リーグ10勝一番乗りで再び単独首位に浮上。頼もしい4番打者が雰囲気を一気に明るくした。【村上秀明】

 [2009年4月24日8時23分

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