<楽天4-2日本ハム>◇30日◇Kスタ宮城
主軸に1本が出ず、日本ハムがまたも楽天に単独首位の座を奪われた。2-3の7回、1死満塁の好機をつかむも、3番稲葉篤紀外野手(36)4番ターメル・スレッジ外野手(32)が凡退。無得点に終わると、その裏、巨人から移籍後、日本ハム初登板となった2番手林昌範投手(25)が1点を奪われ、2連敗を喫した。4月29日にはオリックスも含め3チームが首位で並んでいたが、オリックスとともに2位タイに落ちた。
主将が、チームリーダーらしく自分を責めた。帰りのバスへと乗り込む間際。心中を表すかのような深い闇の中で、稲葉は潔く切り出した。「今日はオレで負けたな」。1点を追う7回1死満塁。最低でも犠飛などで同点。一打逆転も思い描いていた勝負どころで、屈した。カウント2-2から、やや内角高め直球に差し込まれ、捕邪飛。続くスレッジも二ゴロと中軸2人が倒れ、首位陥落の黒星へとシナリオは描き直された。
好調の打線、さらに「表向き」の数字では見えづらいが、稲葉が開幕からあえいでいる。打率こそ3割8厘だが、得点圏では1割6分(25打数4安打)と“スランプ”に陥っている。「何となく積極的にいけなかった。同点に追いつけていれば、嫌な展開になっていたし、自分に悔いが残る」。チーム全体が猛打、猛打でフィーバーしてきたが、2割3分3厘と低空飛行が続くスレッジとともに、やや乗り遅れている。
貯金2はつくったが、4月は連敗フィニッシュとなった。リーグダントツの2割9分3厘のチーム打率で129得点。先発陣が不安定で試合序盤から劣勢を強いられるとはいえ、その打撃成績と比較すれば、勝ち星はやや物足りないといえる状況だ。
梨田監督は「長いシーズンでそういう時もあるし、結果を残すこともある。今は悪いかもしれないけどね」。1日からは春満開の北海道で、西武3連戦。宿命と向き合うバットマンの開花宣言が、日本ハムの再出発の号砲になる。【高山通史】
[2009年5月1日11時24分
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