<日本ハム7-6西武>◇2日◇札幌ドーム
日本ハムが今季2度目のサヨナラ勝ちで、連敗を3でストップした。西武戦の延長11回、先頭の森本稀哲外野手(28)がこの試合5本目の安打を放ち、スレッジのサヨナラ犠飛をおぜん立て。今季、スタメンを外れることも多く苦しんできたが、自身5年ぶりとなる5安打と爆発し、チームを引っ張った。打線も4番に小谷野をすえるなど組み替え、活性化。5回の7連続安打を含む17安打で2試合連続となる延長の死闘を制した。
桜にも負けないまぶしい笑顔が、ホームベース付近で満開に咲いた。自身5年ぶりの5安打と暴れた森本が、連日の4時間ゲームを締めくくるサヨナラのホームに滑り込んだ。「正直疲れましたけど、5回出塁できたのでいい流れはつくれたかなと思う。塁に出ることだけを考えました」。充実感をかみしめるように、ゆっくりと振り返った。
チームは17安打の乱れ打ち。そのスタートラインは1回の森本の右前打だった。すべて単打ながら右、左、中と打ち分けて6打数5安打。3回には今季4つ目の盗塁も決めた。同点に追いついた1回、打者一巡の5回、サヨナラの11回、すべて塁上にはひちょりがいた。
4年連続100試合以上に出場。だが、今季は糸井との併用が続き、コンディショニングには苦労を重ねている。控えの日は試合前練習のメニューをハードにし、体を動かすことを心がける。「僕は(試合に)出て、体を疲れさせながら(体調を)持っていく方なので」。昨年までと変わらない疲労感を求め、体をいじめる。グラウンドに立てない悔しさは心にしまい、一切表には出さない。「そういう雑念は持たないように」。ただ黙々と準備を整えることに専念している。
いつも特徴を出す適時打の際の広報コメント。この日は「勝とうよおいでよ沖縄!ヒッツ!」。キャンプ地ファンへのメッセージを言葉に込めた。「1月に名護で桜を見て、今こっち(札幌)にも桜があるので」。ファンに対する姿勢も何ひとつ変わらない。
その森本をサヨナラの本塁に迎え入れたのは、「5番」スレッジだった。梨田監督は、3番稲葉から左打者が続いていた中軸を打順変更。今季初めて小谷野を4番にすえた。「(稲葉、スレッジの)2人がくっついていると、待ってましたと左投手がくる。1回離した方がいいかなと。そういうこともしばらくあり得るということ」と説明した。
新打線は5回、犠打を挟んで8番大野から6番高橋まで7打数連続安打を記録。小谷野が3安打し、最後はスレッジが試合を決めた。「昨日、今日と長い試合で、みんな野球が好きなんだなぁ。でも勝ったのでよかった」。連敗が3でストップ。試合後の監督会見にも、きれいな笑顔が咲いていた。【本間翼】
[2009年5月3日13時0分
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