<巨人4-6横浜>◇5日◇東京ドーム

 巨人東野峻投手(22)は1球の怖さを思い知らされた。2-1で迎えた5回2死三塁。横浜の4番村田に真っ向勝負を挑み、完ぺきに打ち砕かれた。カウント2-2からの6球目。外角低めを狙った直球がシュート回転し、高めに浮いた。逆転の決勝2ランが右翼席に吸い込まれる。マウンドでガックリと両ひざに手をついたまま、しばらく動けなかった。降板後はベンチにグラブを思い切りたたきつけて悔しがった。

 相手は2年連続本塁打王の村田。次に控えていた吉村からは2打席連続の三振を奪っていた。一塁は空いている。無理してストライクゾーンで勝負する必要はなかった。「相手は日本を代表する4番だし、当然気合が入りました。ボール球でいいという意識はありましたが、勝負は勝負なので…。ピンチの場面なら冷静にならなくてはいけないのに…。本当に悔しいです」。後から考えれば当たり前のことなのに、マウンドでは冷静になれなかった自分を責めた。

 初めて開幕ローテ入りした今季、5試合に登板した4月の防御率は1・44。月間MVP級の大活躍で、首位独走の原動力となった。だが、若さと勢いだけで1年間、先発ローテーションを守ることは難しい。5回3失点で2敗目を喫した東野について、原監督は「反省と対策ということでしょうね」と、次回登板での巻き返しに期待した。将来的には巨人を背負って立つエースになれる逸材。この夜の経験を今後に生かせれば、村田に払った“授業料”も無駄にはならない。【広瀬雷太】

 [2009年5月6日8時45分

 紙面から]ソーシャルブックマーク