<ロッテ7-3日本ハム>◇6日◇千葉マリン
負けたギャンブルが、響いた。日本ハムの連勝更新か、ストップか-の最大の分岐点は初回だった。リードオフマン田中が四球で出塁。ロッテ渡辺俊の立ち上がりを、冷静に見極めた。続く紺田の初球。セオリーなら送りバントでもおかしくない場面だが、ベンチの選択は盗塁。「追いタッチ気味だったけど」。梨田監督は微妙な判定を嘆いたが、結果は失敗に終わった。
決まっていればビッグイニングになっていた可能性もはらむプラン。下手投げで比較的、投球動作が大きくなるスキを突いた。福良ヘッド兼内野守備コーチも「いける、という考えがあった」とある程度の勝算があっても結果論だが、裏目に出た。田中も「あそこは決めたかった」と悔やんだ。先発が今季は試合序盤が不安定なスウィーニー。援護のための大量得点狙いともとれる勝負手は、不発に終わった。
序盤3回は毎回、先頭打者が出塁。3回に稲葉の2点二塁打で先制したが、5回にひっくり返され、逆転負け。2回にも小谷野が完全に渡辺俊のモーションを盗んだが、スレッジが一邪飛で水の泡になった。2死後に再度、二盗を決めたが、無得点。要所でのベンチワークが紙一重でかみ合わず、主導権を完全に奪い切れなかった。
「あそこはギャンブルでしたから」。2安打と気を吐いた小谷野も、潔く認めるチグハグさだった。スウィーニーと同じく、この日まで今季未勝利だったサブマリンを沈めるチャンスは、あった。大型連休中の9連戦はこの日で終了し、5勝4敗と勝ち越しはした。想定以上に好調な打線、想定以下の先発陣。このプラス、マイナス要素が複雑に絡んで敗れた連戦のラスト一番の後味は、当事者しか知らない。【高山通史】
[2009年5月7日9時42分
紙面から]ソーシャルブックマーク




