<ヤクルト2-3ソフトバンク>◇25日◇神宮

 ソフトバンクの「ミスターメイ」杉内俊哉投手(28)が、投打で活躍した。まずは本職の投げる方だ。今季初めて中5日で先発。立ち上がりの初回に2死一、三塁のピンチを招いたが、5番飯原を初球の鋭い内角スライダーで遊ゴロに仕留めた。「(ヤクルト打線は)昨日のトナリ(大隣)のスライダーに結構つまってたから」。その後も連打を浴びることなく7回を5安打1失点で今季5勝目。これで5月は12連勝だ。「そういうのは、いいことだよね」と笑顔を見せた。

 打でも見せた。2回2死一、三塁。今季初めての打席で石川の外角スライダーを左前適時打で、自らを楽にする貴重な追加点を挙げた。「たまたま」と謙遜(けんそん)したが、「外にくるのは分かっていたのであっち(レフト方向)に何とかしようと思った」とこちらも冷静な分析でプロ初打点を挙げた。

 杉内の好投に引っ張られるように摂津、馬原のリレーで1点差ゲームをものにした。これでチームは交流戦負けなしで、今季初の5連勝。貯金も最多の2とした。「いい雰囲気できているよね。いいことだよ」と秋山監督。エース左腕の好投で交流戦連覇へ、ソフトバンクが加速した。

 [2009年5月26日8時10分

 紙面から]ソーシャルブックマーク