中日森野将彦内野手(30)が落合博満監督(55)に「オレ流打撃修正法」を伝授された。26日、休日返上でナゴヤドームの練習に参加。指揮官に指導を受けながら約50分間、バットを振った森野は最後に「写真を見せてもらってこい!」と指示された。

 取材カメラマンの撮影画像を見せてもらって、がくぜんとした。「軸が全然ぶれていました」。インパクトの瞬間に体の軸が前に突っ込んでいた。落合監督は「カメラマンが1番よく見ているさ」とにやり。落合監督は現役時代、取材カメラマンにスイングを撮影してもらい、連続写真でフォームの変化を確認していた。日々、定点観測を続ける第三者の目がいかに頼りになるか、知り尽くしているからこその助言だった。

 「打ちたいという気持ちが強すぎるんでしょう。打てる球を待てていない」と森野は自己分析。22日ロッテ戦(千葉)では121試合ぶりの本塁打を放ったが、ここ2戦は無安打。完全復調ではない。だからこそ、落合監督も森野には厳しい。「お前だめだったら6番にするからな」「2割4分じゃあ、給料下がるんじゃないか?」。練習中に浴びせた厳しい言葉も「愛のムチ」。不振原因の1つを発見しただけに、あとは試合で修正できるか。森野が完全にトンネルを抜ける日は近そうだ。【鈴木忠平】

 [2009年5月27日10時26分

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