<横浜1-7日本ハム>◇29日◇横浜

 悔しさと手ごたえの復帰戦だった。4月21日から2軍調整を続けてきた横浜仁志敏久内野手(37)が「1番二塁」で帰ってきた。2打席凡退で迎えた5回裏1死一塁の3打席目。日本ハム藤井の抜いた球にタイミングが合わず、投ゴロ併殺打。4打席目に四球を選ぶが続く石川が併殺と、勝利には結び付かなかった。

 帰途に就く表情は穏やかだった。久々の1軍には「まあバットはよく振れていた。(緊張は)ない。特に恐れることは何もない」と淡々とした表情。チームの雰囲気には「負けてしまったけど、みんなそれぞれできることをしている。自分もそうだけど、借金10以上のチーム。何とか返したい。徐々によくなるんじゃないかな」と話した。

 田代監督代行は昇格即1番での起用に「状態もよかったし、イケイケの感じを期待した。ま、次やってくれると思う」と振り返った。今季初の3連勝はならなかった。だが貴重な切り込み隊長が戻ってきたことに違いはない。

 [2009年5月30日8時16分

 紙面から]ソーシャルブックマーク