<ソフトバンク5-4中日>◇5月31日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクが今季6度目のサヨナラ勝ちで、楽天を抜き去って2位に浮上した。殊勲打を放ったのは川崎宗則内野手(27)。4-4の9回1死から森本、本多が連打でおぜん立てすると、左翼線へサヨナラ適時打を放った。この日は女子高生デー&ピンクリボン活動とのコラボ。ピンクに染まった球場を盛り上げた。チームは連勝で今季最多の貯金4。交流戦も8勝1敗1分けで首位を独走している。
お立ち台でもヒーローだった。球場は女子高生デー恒例のピンクグッズで一色。黄色い歓声を全身に浴びた川崎が「雰囲気よくて鼻血が出そう」と笑わせると、もうしゃべりが止まらない。マイクを通じて客席に起立を要求。「僕は鹿児島出身ですけえ、チェストという言葉があります。薩摩の言葉で明日も頑張ろう、気合入れて行こうという意味です」と解説をつけ、ファンと一緒に「1、2、3、チェスト~」と大絶叫した。5月30日に噴煙を上げた鹿児島・桜島の方角に向ける念の入れようだった。
「独演会」につながる殊勲打は9回に飛び出した。1死から9番森本がショートへの当たりで一塁ヘッドスライディング(記録は内野安打)。本多が右前打で続き、登場したのが川崎だ。中日の5番手高橋の初球をファウル。「真っすぐが速いので振り遅れないよう、シャープにいこう」。2球目。144キロ外角高めの真っすぐを左翼線ギリギリに落とした。
5月12連勝中の杉内が先発し2回までに3点をリードしながら、7回に同点とされた。それでも交流戦で息を吹き返したチームは動じない。「みんながあきらめない。ミスしても次にどうにかしてやろうとしている」。初回に送りバントを失敗した川崎も4回に適時打を放ち、帳尻を合わせた。
アンダーシャツの襟もとに昨年まであった「宗rin」の文字は消え、「HAWKS」と記す。ムネリンという愛称は大人にはそぐわなくなりつつある。チームは今季最多の貯金4だが、昨年の交流戦MVP男、川崎はあっさりしたもの。「貯金があるかなんて考えてない。そのへんは監督(の仕事)です。僕は目の前のことをやるだけ」。
5月を15勝8敗1分けと大きく勝ち越し、楽天を抜き去って2位に浮上した。交流戦も8勝1敗1分けで、首位を独走している。秋山監督は「よかったね。森本がよくやったし、ポン(本多)がつないだ。あー、大変だった」と胸をなで下ろした。【押谷謙爾】
[2009年6月1日11時28分
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