<広島2-5楽天>◇17日◇三次

 楽天憲史外野手(32)が、ひと振りでチームを4連勝に導いた。同点に追いついた直後の7回2死二塁から代打で登場すると、右翼フェンス直撃の勝ち越しの適時二塁打。「ちょっと詰まったけど(右翼手は)越えると思った」。連勝中は平石、西谷ら脇役が活躍したが、この日はプロ15年目のベテランが“脇役ブーム”に乗り、試合を決めた。

 興奮に巨体が揺れた。憲史は全力疾走で二塁に到達すると、公称90キロの体を全部使ってガッツポーズした。「うまく回転して打てた」と話すとおり、内角のカットボールをさばき切った。内角球に対応する体のキレは、尊敬する先輩のひと言で生まれた。開幕から不振が続き4月9日に2軍落ち。近鉄時代から兄同様に慕う中村紀に電話で報告すると「お前は食い過ぎるんや。走れないんだし、打てなくなったら終わりやぞ」と一喝され、悔し涙を流した。再昇格した1カ月後の5月9日、体重こそ変わらないが、体形は確実に引き締まっていた。

 ベテランの活躍でチームは5日以来の貯金1。西武と並び3位タイに浮上し野村監督は「憲史がよく(起用に)応えてくれた」と満足げだった。憲史も「これからもおいしいところをたくさん持っていきたいですね」とニヤリ。2軍で調整中のノリ兄貴と1軍で祝杯を交わすまで、巨漢の弟分が再びフルスイングする。【小松正明】

 [2009年6月18日8時3分

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