<阪神3-5横浜>◇27日◇甲子園

 阪神は今年もまた「三浦アレルギー」の完治は難しそうだ。8回の3得点で追い上げたが、もっと早い回に1点でも取っていれば、一気に逆転できたかもしれない。三浦に対し、3度も一、二塁のチャンスを作った。7回には無死から鳥谷、狩野の連打で突破口が開いたかに見えた。しかし代打桧山ら後続が凡退。苦手の右腕から得点を奪えなかった。真弓明信監督(55)は「向こうも限界はあったと思う。チャンスを作ってもタイムリーが出ないので、何とかしないといけない」と渋い表情で振り返った。前回対戦では完封を許すなど今季はこれで21イニング連続で無得点。対阪神通算39勝目を献上してしまった。

 前夜は打線が爆発し、リーグ戦再開を白星で飾った。これで乗っていけないのが、真弓阪神の課題だ。この日は初回の3失点が打者の肩に重くのしかかった。和田打撃コーチは「大胆に攻めてこられた。内角を突いてきて。バッターは追いかけようとして、ボール球に手を出してしまった」と相手の術中にはまったことを嘆いた。3連勝を逃し、借金は「9」に逆戻り。6月は7勝9敗で、昨年7月以来となる月間勝ち越しの可能性は消えた。

 [2009年6月28日11時34分

 紙面から]ソーシャルブックマーク