<巨人7-1ヤクルト>◇28日◇東京ドーム

 ヤクルトはエースの背信投球で完敗を喫した。先発の石川雅規投手(29)は6回、李にダメ押しの右越え3ランを浴びると、マウンド上でぼうぜんと立ち尽くした。6回6失点と乱調で「(走者を)ためてドカンだと、チームが盛り返すのも難しい。申し訳ないです」と肩を落とした。

 昨季、最優秀防御率を獲得した左腕が“1発病”に苦しんでいる。現在リーグワーストの15被本塁打のうち、7本が最近5試合に浴びたもの。「今年は走者をためてやられるケースも多くて。本当にすみません」と、チームの勢いを消す投球に反省の言葉が続いた。

 27日に好投した由規のつくった流れに乗り、何としても勝って1ゲーム差にしたかった。「相手もエースだったので」と、内海との左腕エース対決にも気合十分だったが、1発に沈んだ。最近5戦連続3失点以上の石川だが、苦しい台所事情もあって、先発ローテから外して再調整させることもできない状況だ。

 高田監督は「疲れもあるんだろうけど、早く立ち直ってもらわないと。まだ先は長いからね。今度は館山と石川がいい投球をしてくれるんじゃないか」と、この3連戦で黒星を喫した先発の柱となる2人の奮起に期待した。

 [2009年6月29日8時9分

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