世代交代のカギは根気だ!

 ラグビーの神戸製鋼・平尾誠二GM兼総監督(46)が16日、神戸市内で低迷する阪神の「再建論」に触れた。15日、阪神坂井信也オーナー(61=電鉄本社社長)がアドバイスを求める考えを明かしていたがこれを“快諾”。この日は本紙の取材に選手の自信につながる「我慢の起用」の重要性を訴えた。

 まだ直接オファーは届いていないが、親交の深い、阪神坂井オーナーの頼みを受け入れた。「気持ち的には関西のスポーツを盛り上げたい。阪神の野球は関西の目玉。お役に立てるのなら、協力できるのなら、と思っています」。ともに兵庫県に拠点を置くチーム同士。低迷する阪神の改革に、惜しみなく力を貸す構えを見せた。

 競技は違えど、現在進行形で若手育成に取り組む同氏の言葉は心強い。ラグビーと野球では「異なる部分もある」と前置きした上で、自身の若手育成法を語った。本気の改革のキーワードは、ズバリ「根気」だった。「(育て方に)法則はない。個人差もある。でも、(試合に)使わないと。今の状況ならこの選手を使わなしゃあない、とポジティブに考えてね。若手を育てるには根気がいる。1、2回じゃなく(チャンスを)数回与えないと」。

 我慢の起用があって、初めて次の道が開ける、との持論がある。「本人にも学習してもらわないといけない。挫折と自信の繰り返しの中でね。使わないと、なかなかうまくならない。できるようになると、周りからも信用されるようになる。それがまた自信につながる」

 今季の阪神でいえば、狩野の成長がこのパターンに当てはまる。「キーポジションの新旧交代は難しいことなんやけどね。頑張って欲しい」。世代交代は一筋縄ではなく、ある程度の時間が必要であるとの認識も示した。中日に敗れ、借金ワースト13とした真弓阪神を勇気づける熱いエールだった。

 [2009年7月17日11時29分

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