<阪神3-2巨人>◇7月31日◇甲子園

 阪神が首位巨人を圧倒して、後半戦の開幕から今季最多タイの4連勝を飾った。広島が敗れたため、5月23日以来の4位にも浮上した。

 ヒーローはクレイグ・ブラゼル内野手(29)だ。1点を先制された6回に8号逆転3ラン。センターバックスクリーン左に打球が着弾すると、大きく口を開けて何かを叫んだ。思わず右手でガッツポーズし「瞬間的にパッと出てしまった。巨人戦だったし、しばらくホームランを打てていなかったからね」と照れ笑いした。

 1点リードを許した直後の6回1死一、三塁。カウント1-1となり、巨人内海の配球を読んだ。「外に来るというのはあった。外野フライを打てるボールを狙った」。外角に逃げるスライダーを強振。自身19試合ぶりの8号は値千金の逆転弾となった。「能見が良いピッチングをしていたから良かったよ」。好投していた先発投手を援護できたことを心から喜んだ。

 9月の出産に向けて7月上旬に帰国したラニー夫人に続き、母メアリーさんも25日に帰国。前日30日にはついに、弟ブラントさんも米国へ戻った。家族との別れが相次いだが、それでも心を奮い立たせる。母が帰国のおみやげに選んだのは、B砲自らプロデュースした「ブラゼルTシャツ」15枚。故郷から活躍を楽しみにする家族のためにも、ナインとともに汗を流す。「チームが勝てればいい。ホームランを狙い過ぎないように、普段通りにね」。後半戦に入り、本格的にバントも練習。勝利に貢献するために必死だった。

 逆転弾は今季初。西武時代の昨季を含めても08年6月9日巨人戦(東京ドーム)以来、2本目だ。巨人を相手に2年連続で勝負強さを見せ、後半戦開幕からの4連勝を導いた。0・5ゲーム差の広島が横浜に敗れ、これで4位に浮上した。指揮官は「あと2つでロードに出るから、甲子園でのあと2つを頑張りたい」と力を込めた。ロードが多い8月を前に、虎の勢いが増してきた。【佐井陽介】

 [2009年8月1日8時37分

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