<ソフトバンク5-4ロッテ>◇5日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク摂津正投手(27)が1回2/3を無失点で4勝目を挙げた。リーグトップを走るホールドポイント(HP)は28に達し、藤岡が06年にマークした新人最多記録の31HPまで「マジック3」となった。

 とがらせた口から大きく息を吐き出し、よどみない流れで摂津が投球モーションに入った。同点の7回1死二塁で出番が回ってきても、8回に1死一、三塁のピンチを迎えても、一連の動きには寸分の狂いもない。「自分の与えられたところで、いつもの投球をするだけ」。目を見開き、歯を食いしばって、右腕を振り抜いた。7回は代打ベニーを遊ゴロ、田中雅を外のスライダーで空振り三振。8回も4番大松をシンカーで空振り三振、竹原を遊ゴロで切り抜けた。

 新人記録だけでなく、リーグ記録の更新も射程に入った。92試合で28HP。今のペースでいけば144試合で43・83HPに達する計算で、日本ハム武田久が06年に打ち立てたリーグ記録45HPにも十分に手が届く。「いい場面で使ってもらっている証拠」と意識している数字だけに、終盤戦の励みにもなりそうだ。

 「こういう勝ち試合で投げられるのはうれしい。2イニング目は走者を出してしまいましたけど…」。試合後は冷静に振り返った。私生活でも落ち着きぶりは変わらず、ルーキーたちの間では「パパ」とあだ名をつけられた。公私ともに頼りがいがある27歳が、球史に残るセットアッパーになろうとしている。

 [2009年8月6日11時49分

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