ソフトバンクのルーキー摂津正投手(26)が第2の故郷で新記録に挑む。11日からの楽天3連戦(Kスタ宮城)が行われる仙台は、社会人のJR東日本東北時代に8年間を過ごした地。救援トリオ「SBM」の一角を担う中継ぎ右腕は現在、24ホールド(28ホールドポイント=HP)を誇る。06年に同僚の藤岡がマークした新人最多記録の26ホールド(31HP)まであと2。慣れ親しんだ地で、スーパールーキーが勲章を手にする。
摂津が第2の故郷で大記録に挑む。現在リーグトップの24ホールド。登板数もリーグ断トツの47試合を誇るルーキーは、新人ホールド記録(06年、藤岡=26)にあと2と迫っている。
仙台はJR東日本東北時代に8年間、プロへの礎を築いた大切な場所。この日、東京から仙台への移動後、牛タンに舌鼓を打った右腕は「ホールド新記録?
そうなんですか?」と数字自体には意外に無関心。それでも「それが、仙台でできればうれしい」と快挙達成に意気込みを見せた。
ボールの出どころが打者から見えにくいフォームと力強い直球で、開幕から打者をほんろうし続けている。加えて高山投手コーチが「(カウント)0-3からでも安心して見ていられる」と絶大な信頼を置く制球力。さらには社会人時代に連日100球を投げ込んで作り上げたスタミナで、47試合に登板。本人が1番の目標にしていた「50試合登板」の達成もこの3連戦でクリアする可能性がある。
頼りになる投球と端正なマスクでファンの心もわしづかみにしている。7月の球宴では、球団の新人投手として58年の杉浦忠以来となるファン投票での選出を果たした。本拠地でも黄色い声援が鳴りやむことがない。
ルーキーとはいえ27歳の摂津は、お酒をこよなく愛する一面も持っている。7月度の活躍で表彰を受けた際には、副賞として4500ミリリットルという大瓶の芋焼酎を受け取った。「飲むのが好きな僕でも全部飲めるかな」とうれしそうに笑った。
秋田経法大付(現明桜)でセンバツに出場するなど、高校時代までは秋田で過ごした。今回の3連戦では初戦と2戦目に、秋田から家族と親せきが応援に駆けつける予定だ。「(記録は)1つ1つ積み上げていくものなので」とその重みを語る新人右腕。東北の地でいつも通りの快投を見せ、快挙を決める。
[2009年8月11日10時40分
紙面から]ソーシャルブックマーク




