<中日4-7巨人>◇26日◇ナゴヤドーム

 中日トニ・ブランコ内野手(28)の怒りが頂点に達した。6回、1点を返した後に東野から左翼へ大ファウルを放った。その直後に、141キロの速球が顔に向かってきた。左肩で防いだが、あわや顔面直撃の危険なボール。バットを投げ捨てマウンドへダッシュしようとしたが、捕手阿部が止めに入った。両軍ベンチからほぼ全員が飛び出し、乱闘寸前の殺伐とした空気が充満した。リーグトップの13個目、巨人からは3つ目の死球だった。普段は「厳しいところを攻められるのは仕方ない」と黙って一塁へと歩いていくが、ふがいなさも入り交じって怒りが爆発した。

 [2009年8月27日8時38分

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