<中日4-7巨人>◇26日◇ナゴヤドーム

 首位を走る巨人が26日の中日との首位攻防戦に2連勝し、貯金30で27日にも優勝マジックナンバーが点灯する。主砲アレックス・ラミレス外野手(34)が1回に21号先制2ランを放つなど、4安打3打点の活躍で通算1500安打に到達。外国人選手では元ロッテのリー、オリックス・ローズに続く快挙となった。2位中日は巨人と4・5ゲーム差となって、逆転優勝がピンチとなった。

 中日を絶望のふちに追い詰める、ラミレスの固め打ちだった。初回、内角直球に腕をたたんで左中間へ先制2ラン。4回は外角低めに沈むカーブを左前打、6回は内角スライダーを中前に運んだ。そして7回、外角ボールゾーンから入ってくるスライダーを右翼線に落とし、試合を決定付ける5点目の適時二塁打を放った。「相性は偶然かもしれないが、いい投手から打ててうれしい」。中日川井との今季対戦は15打数11安打。技巧派左腕を完全に上回る打撃技術を披露し、通算1500安打に到達した。

 1236試合での達成は、長いプロ野球史でも最速記録だった。22年前、元ロッテのリーが、1237試合で達成した記録を1試合上回った。「3安打で1500ってのは知ってた。まとめて決めてしまおうと思ってた」と狙って達成した。ただ記録について「リー?

 スンちゃん(李承■)のことかな?ともかく、名だたる名選手の中での記録は光栄だ」とキョトンとするのは、無理もなかった。

 77年にリーは来日した。当初は不振だったが、オープン戦終盤の78年3月25日ヤクルト戦で、神宮のバックスクリーンに特大アーチを放つと「日本の投手がどんな球を投げてくるかを、この1カ月間じっくり研究していたんだよ」と話していた。

 日本投手の投球傾向の把握、クセ分析を本格的に行った外国人選手のパイオニア的存在だった。練習熱心で、当時チームメートだった落合(現中日監督)に、いつも助言を求めていた。観衆1000人に満たない川崎球場の消化試合でも気持ちを切らさず、黙々とヒットを重ねた。言葉を必死に覚え文化にもなじみ、日本人の奥さんをもらった。

 打席の左右は違う。だが野球に取り組む姿勢も、温厚な人柄も、ラミレスはリーが残した道をそのまま歩んでいる。ただ1つ決定的に違うところは、ラミレスが常勝を義務付けられた巨人の、第74代4番を堂々と務め上げている点だ。「中日から3連勝は難しいがベストを尽くす」。日本球界最高の助っ人が27日も打って、巨人に優勝マジックをともす。【宮下敬至】※■は火へんに華

 [2009年8月27日10時50分

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