<オリックス1-0西武>◇28日◇スカイマーク

 オリックス岸田護投手(28)がチーム3年ぶりの1-0完封で7勝目を挙げた。140キロ台後半の直球と変化球を自在に操り、初回の3者連続など11奪三振。無四球で二塁さえ踏ませず、最終回2死から原に3安打目を許していなければ、“9回27人斬り”だった。チーム1-0は06年9月19日ロッテ戦のデイビー以来。完封は自身プロ2度目だが、スミ1勝利は「アマでも経験がない」人生初体験だった。

 「配慮してもらってみっともない投球はできなかった」。本来25日の日本ハム戦が先発予定だった。だが疲労から軽度の背筋痛を発症、登板を3日延ばしてもらった。満を持しての中9日。後半開幕投手に指名された男は、最高の結果で感謝を表現した。酒を愛する男は、河島英五の「時代遅れ」に乗ってお立ち台へ。「僕、お酒が嫌いなんで飲まないです」。ジョークも全開。自身初の2ケタ勝利は「ねらいます」とこちらは真顔だった。

 [2009年8月29日11時53分

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