<横浜3-11広島>◇29日◇横浜
炎の6連打で大勝じゃ!
広島が6回に怒とうの9人攻撃を見せ、6点を奪って横浜に快勝した。なかでも、4試合ぶりにスタメンマスクをかぶった石原慶幸捕手(29)が、プロ初の2打席連続本塁打を放つなど、5打点の大暴れ。司令塔としても、中1日で先発した斉藤を好リードし、今季8勝目に導いた。クライマックスシリーズ(CS)圏内の3位ヤクルトとは7ゲーム差。ブラウンカープは、最後まで望みを捨てずに戦う。
カープ戦士の放った白球が横浜スタジアムに乱れ飛んだ。試合を決めたのは2点差に迫られた6回。先頭フィリップスが右中間二塁打で出塁したのが猛攻の合図だった。3連続適時打で勢いをつけ、トドメを刺したのは5回に2ランを放っていた石原だ。無死一、二塁。工藤の外角速球を強振すると打球は右翼上空を舞う。普段は冷静な司令塔も、興奮を隠し切れない。試合中、コメントを求める球団広報に声をはずませた。
「いい感触だった!
センター方向へ意識して自分のスイングを心がけていった。1試合2本は初めてですよ!!」
5回に7号2ラン。プロ初の2打席連続となる8号2ランで6点のビッグイニングを完成させた。貧打で敗れ去った前夜のリベンジを果たした。石原もまた、屈辱から這い上がろうと必死だ。前日28日まで、打率1割9分7厘は、規定打席に到達する両リーグ61選手中、最下位だった。最近3試合は欠場。「ベンチにいても準備はしっかりしています」。不本意な日々を過ごしても、最善を尽くす。
28日も横浜スタジアムに到着すると、室内練習場で特打を敢行。本拠地マツダスタジアムでも、試合前練習の前から、ロングティー打撃などを行うのが習慣になっている。流した汗はいつか実る。ブラウン監督も上機嫌で冗談を飛ばした。
「打撃で貢献してくれたね。今日の朝、何を食べていたのか分からないけど、今日やったこと、食べたものを変えてほしくないね」
この日、CS圏内の3位ヤクルトは中日に敗れた。4位阪神だけでなく、5位カープもジワリと迫る。不調が続くツバメ軍団とのゲーム差は「7」になった。石原はナインの気持ちを代弁する。「結果も残してませんから。残り試合も少なくなってきました。すべてが大事な試合になる」。残りは32試合だ。30日の横浜戦を終えると命運を分ける9月がやって来る。可能性のある限り、ファイティングポーズは解かない。【酒井俊作】
[2009年8月30日11時59分
紙面から]ソーシャルブックマーク



