<日本ハム3-1ロッテ>◇13日◇札幌ドーム

 好守備が日本ハムの連敗阻止につながった。初回1死三塁、ロッテ福浦の打球が左翼へ飛んだ。「絶対レフトに来ると思って守っていた」。浅めの飛球、森本稀哲外野手(28)の頭には補殺するイメージが出来上がっていた。思い通りのワンバウンド返球で西岡の生還を阻止。ダルビッシュが「あれでいけると思った」と感謝したいきなりのビッグプレーで、流れを一気に引き寄せた。

 森本は「有が投げている試合。みんな点を取られないイメージで入っているから」と口にした。6連敗中でエースの登板。落とせない試合をきっちりものにするには、先制されて嫌な雰囲気をつくりたくなかった。逆に積極的に1点を奪いにきたロッテの出ばなをくじき、試合を優位に進めた。

 森本だけではない。8回には糸井が今江の飛球をフェンスに当たりながらジャンピングキャッチ。9回には小谷野が安打性の当たりをアウトにした。森本は「守備で攻められるのがうちのいいところ。そういうところで差が出ると思う」と言った。勝負どころで出る好プレーが、首位に立つ1つの要因でもある。

 [2009年9月14日14時1分

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