<広島1-4中日>◇17日◇マツダスタジアム

 2位中日は広島を下し、巨人に続いて3年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。

 CS進出の瞬間を、中日吉見一起投手(24)はベンチで見届けた。9回から登板した浅尾が2死から6番天谷を空振り三振に仕留めた瞬間、手をたたいて立ち上がった。「(広島とは今カード)1勝1敗だったので、この試合で負ければ終わりという気持ちで投げた」。8回8安打1失点で自己最多15勝目を挙げるとともに、ハーラー単独トップに躍り出た。

 中日では17勝を挙げた06年川上(現ブレーブス)以来、3年ぶりとなる最多勝投手のタイトルも射程圏内にとらえた。川上とは昨年までの3年間、ともに戦った。吉見は「フォームとかをよく覚えていてくれて、『こうした方が良い』とかいつもアドバイスをもらった」と海の向こうで奮闘する川上への感謝の気持ちを忘れてはいない。そんな尊敬する先輩に1歩でも近づくチャンスが訪れた。

 首位巨人も勝ちゲーム差は6と変わらない。吉見は「ゲーム差が離れているけど、プレッシャーをかけられるように頑張りたい。全部勝つつもりで行きます」とリーグ優勝をあきらめるつもりは一切ない。【桝井聡】

 [2009年9月18日8時16分

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