<中日3-4横浜>◇20日◇ナゴヤドーム

 中日荒木雅博内野手(32)がセ・リーグ最速となる35盗塁を決めた。1点を追う8回。先頭打者として真田から右前打を放つと、左腕高宮に代わった森野の打席ですかさず二盗。「あの投手でランナーとして出たことはなかったが、思い切っていった」。カウント1-1からの3球目に好スタートを切り、スライディングで二塁をおとしいれた。

 だがその後、1死満塁で李が一ゴロを放ち、本塁で封殺されると、天を仰いでガックリ。9回には2死一塁で内野に高く弾む打球を放ち、一塁まで全力疾走したがアウトとなると、悔しさのあまりグラウンドに倒れ込んだ。タイトルを争うヤクルト福地、阪神赤星にもプレッシャーをかける、4年ぶりの35盗塁到達だったが、チームの敗戦に笑顔はなかった。

 [2009年9月21日10時33分

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