<巨人5-3中日>◇21日◇東京ドーム

 中日山本昌投手(44)が巨人から3本塁打を浴び、4回5失点で降板。中日ベンチは巨人から歴代3位の40勝を挙げているベテランを、横浜戦を飛ばし、ローテを替えて中9日で“CS前哨戦”にぶつけたが、返り討ちにあった。

 またもラミレスを封じることができなかった。同点に追いついた直後の3回裏。2死三塁から、内角低め直球をバックスクリーン右に運ばれると、腰に手を当て、マウンドでぼうぜんと立ちつくした。ラミレスの一番得意とするコース。「勝負どころで甘く入った…」。谷繁は「狙われているとは思っていたけど(あえて)要求した」と明かしたが、わずかなコースの差が明暗を分けた。山本は2、4回にも谷に2打席連続弾を浴び、3敗目を喫した。

 これで今季、ラミレスの中日戦の成績は打率4割7分4厘、8本、20打点。谷繁は「巨人には2割9分以下の打者がほとんどいない。3回に1回は打たれてしまうから、どこで防ぐかだ」と話したが、8月の対戦でも、3試合で14打数11安打と完全に打ち込まれており、ラミレス封じは急務。残り5試合、そしてCSでも再戦が予想されるだけに、早急な対策が必要だ。【福岡吉央】

 [2009年9月22日10時59分

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