<巨人5-3中日>◇23日◇東京ドーム
09年総決算の先発マウンドを任されたのは、育成出身のウィルフィン・オビスポ投手(24)だった。強心臓の助っ人も「終わったから正直に言うけど、少し緊張はあったんだ」と試合前はさすがに険しい顔。5回にはアウトカウントを勘違いし、2死でベンチに戻りかけた。それでも内角を厳しく突く強気の投球は健在。「投げてる時は気にならなかった」と中日打線をねじ伏せていった。
遊撃出身の打撃センスも大一番で垣間見せた。4回1死一、三塁の打席。カウント2-0からあらかじめバントの構えをし、相手守備位置を確認した上で一、二塁間にプッシュバントした。絶妙のゴロを見た三塁走者の谷が悠々生還。貴重な4点目となった。5回に3ランを浴びたが「自分のプレーをするだけで精いっぱいだった」と集中を保ち、7回まで投げ抜いた。Vが決まると投げキッスでファンに応え、ようやく普段のオビちゃんに戻った。
前半戦に彗星(すいせい)のごとく現れ3勝。だが外国人枠の都合で2軍に戻った。「秘密兵器と言われるのは嫌だ。戦力として扱って欲しい」。実力でつかんだ晴れ舞台だった。CSに日本シリーズ。カリブの怪腕はまだまだ暴れる。
[2009年9月24日8時15分
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