ヤクルトが左右のエースをフル回転させてCS切符を狙う。24日、神宮で調整した石川雅規投手(29)は「優勝は決まったけど、ぼくらにとっては大事なものがある。ここからは1球にこだわってやっていきたい」と気合を入れ直した。阪神との直接対決6試合のうち2試合に先発予定で、キーマンとなるが「CSに絡むのは初めてだし、勝てばいい経験、財産になるはず」と、しびれる試合への登板を心待ちにした。

 一方の館山昌平投手(28)は6連戦と8連戦を含む15試合の中で、2度の中4日など、間隔をつめた登板が予想される。14勝でハーラートップの吉見を1差で追うが「ここまで来たら個人としては何もない。チームが勝たないといけない」と最多勝タイトル争いは考えず、チームの勝利にこだわる。

 失速した後半戦。「ぼくと館山とで取りこぼして、申し訳なく思っている」という石川は、館山とともに復活を期す。練習後、ここ一番での踏ん張りに向けて球場近くのカレーハウス「CoCo壱番屋」で、村中恭平投手(21)を交え3人でプチ決起集会を行った。石川は「キーマカレー」、館山は「ほうれん草なすチーズ完熟トマト納豆カレー」を平らげた。CSを勝ち取れば、まさに必勝メニューになる。【竹内智信】

 [2009年9月25日7時38分

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