<巨人3-2広島>◇25日◇東京ドーム
勝利の瞬間、ベンチを飛び出した巨人内海哲也投手(27)は小さな声でつぶやいた。「あぁ、良かったぁ」。直後に原監督とガッチリ握手。4年連続2ケタ勝利へリーチをかけた。「やりました。めっちゃうれしいっす」とガッツポーズを繰り返した。
「内海に白星を」。信頼する仲間たちが、支えてくれた。8回無死二塁、坂本がカウント2-2からスリーバントを成功。「僕に勝ちをつけようと、必死にやってくれた」。7回には阿部が同点ソロ本塁打。「泣きそうになりました」とベンチで感極まりそうになった。
粘っこく投げた。9安打を浴びながらも、失点はわずか2(自責1)。走者を背負った場面で力を発揮した。8回は尾花投手総合コーチに「投げさせてください」と志願。今季最多の144球を投げ抜いた。
残りの登板予定は1試合。2ケタ勝利へ、土俵際に追い込まれた状況だった。「9月に入った時に、あと5試合だなと。月間MVPをとる気持ちで投げようと思った」。9月は4戦全勝で、月間MVPの有力候補に躍り出た。
6勝目を挙げた5日。家族3人に加え、後輩の東野らと焼き肉屋を訪れた。「完封勝利、最高です」とはしゃぐ東野を筆頭に、笑顔に囲まれ「胸がいっぱい。みんなの笑顔を見てるだけで満腹」と勝利の味を再認識した。帰宅途中、妻聡子さん(26)が運転する車内でチャイルドシートに座る長男瑛太君(1)にふと目をやった。スヤスヤと寝息を立てる姿に「瑛太のためにも、頑張らんとなぁ。10勝まであと4勝か。物心つくまで10勝を続けたいなぁ」と誓った。
優勝を決めた後でも、集中力を切らさず勝利。チームは今季初の8連勝で、貯金は今季最多の43まで伸びた。お立ち台に上がった内海は「何が何でも10勝できるように頑張ります」と宣言。向かうべき目標が、まだそこにはある。【久保賢吾】
[2009年9月26日8時15分
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