<巨人1-0広島>◇26日◇東京ドーム

 巨人が坂本勇人内野手(20)のサヨナラ適時打で延長戦を制し、連勝を9にまで伸ばした。両軍無得点で迎えた10回、2死一、二塁。広島横山にカウント2-0と追い込まれた坂本は、「ミートを心掛けて」5球目の外角フォークボールにバットの芯をコンパクトに合わせた。左前で弾む打球と快足鈴木の生還を確認すると、両手をたたいて愛くるしい笑顔をベンチの仲間に振りまいた。

 自分のバットで試合の幕を引いたのは、今季3度目だった。お立ち台で「(亡くなった土井正三氏の)背番号を引き継いでいる。思い切ったプレーで、もっともっと『6』が注目されるよう頑張りたい」と粋なコメントを並べ、喝采を浴びた坂本。ベンチ裏に戻っても浮かれる様子はなかった。「手を抜いてやれるような立場の選手でない。CS、日本シリーズとあるので『しっかりしていないと』と思います。ホームランを20本。打率3割は当然。開幕から目標にしていた数字ですから」。高い志を持ってスタートした09年を、納得する内容で締めくくるという、地に足のついたコメントが頼もしかった。

 山口&越智の中継ぎコンビを温存し、10回に登板した金刃が約2年ぶりとなる今季初白星。3位を目指し全力で向かってくる広島を受け止め、勝った。原監督は会見で「1戦1戦、戦っていく」と3度も繰り返した。「全力は全力だが、他チームと違う全力も(優勝が決まれば)出てくる。ただプロとして全力で戦う。それだけです」。巨人軍が義務づけられた「常勝」を最後まで貫いてこそ、リーグ3連覇の偉業は色あせず、際立つ。【宮下敬至】

 [2009年9月27日8時24分

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