西武江藤智内野手（３９）が今季限りで引退することが２日、球団から発表された。「（８月６日に）２軍落ちした時に潮時かなと思った。２１年もよくやったなと思う。おやじにも、よくやったと言われたしね」と、すがすがしい表情で言った。広島で２度の本塁打王に輝き、巨人、西武と渡り歩いた。昨季は若いチームの精神的支柱として日本一に貢献。今季は２０試合出場にとどまり「もう少しやりたい気持ちはあったけど、若い選手が出てきたしね」と引き際を決めた。

　前日１日の本拠地最終戦セレモニーには「感慨深いものがあった」と胸を熱くした。早くから引退試合を打診されていたが「ＣＳ争いの真っ最中に水を差したくない」と断ったのも、気づかいの江藤らしかった。引退後は、他球団で指導者を目指すことが有力。球団はファン感謝デーへの参加を打診しているが、引退会見などは未定という。

　［2009年10月3日8時3分

　紙面から］ソーシャルブックマーク