<広島1-0巨人>◇10日◇マツダスタジアム
23年間の野球人生を凝縮させた走塁だった。今季限りで現役を引退する広島緒方孝市外野手兼野手コーチ(40)が、巨人戦で「惜別三塁打」を放ち、引退試合に花を添えた。
8回のプロ最終打席。巨人ゴンザレスから右中間を破る三塁打を放ち、頭からベースに飛び込んだ。「サードまでまともに走れない。2回くらい、転びそうになった」と振り返った。試合後のセレモニーでは万感の思いを口にする。「常に全力で、試合が終わったらユニホームが真っ黒に汚れている、そんな選手でありたいと、最後の最後まで思ってきました」。泥だらけのユニホームは本望の幕引きだった。
ナインからの胴上げでは背番号と同じ9回舞った。「10月10日。この日が野球人生で一番思い出に残る試合になりました」。来季は2軍コーチ就任予定。屈指のスピードスターが、さわやかにグラウンドを去った。【酒井俊作】
[2009年10月11日8時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク



