<パCS第1ステージ:楽天4-1ソフトバンク>◇第2戦◇17日◇Kスタ宮城

 ダイヤモンドを1周しながら、楽天山崎武司内野手(40)は誇らしげに右手で2本の指を立てていた。前日の勢いそのままに2試合連発を決めたサインかに思えたが、実際は違っていた。「ピースサインだよ。ピース。スタンドの最前列で見ていた息子に向けてやったんだ。おれの息子が一番、興奮してると思うよ」。13歳長男との約束を果たしたパパの表情には充実感があった。

 家族を何よりも大事にし、子どもの誕生日などの節目にはめっぽう強い。40歳で初めてのポストシーズン出場となった今回は、地元愛知・知多市から両親も呼んだ。「おふくろは体の調子があまりよくないんだけど『あんたの最後の姿になるかもしれないからね』と言って、来てくれたんだよ」。自らのこだわりを凝縮させた本塁打を目の前で見せられたことは、今までのどの1発よりも特別だった。育ての親と、息子同然にかわいがってくれた野村監督への恩返しは、まだまだ続く。

 [2009年10月18日12時13分

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