<セCS第1ステージ:中日7-4ヤクルト>◇第3戦◇19日◇ナゴヤドーム
傷だらけのツバメ軍団がついに力尽きた。インフル禍に、8月からは故障者続出で満身創痍(そうい)のチーム状態だった。それでもCS第1ステージ初戦で勝利して、2位中日を土俵際まで追い込んだ。CS第2ステージへ王手もかけただけに、高田繁監督(64)は「CS進出争いから大変だったけど、選手たちは力を出してよく頑張ってくれた」。最後は2連敗で今季の戦いを終えたが、ねぎらいの言葉を惜しまなかった。
第3戦に先発予定だった高木やユウキが前日にインフルエンザに感染していることが判明し、急きょ7月4日を最後に白星から遠ざかっている由規が大一番に先発した。その19歳右腕も前夜には微熱があり、念のためタミフルも飲んだ。「熱はありません」と言ったが、万全とはいえなかった。由規は4回96球を投げ、7安打4四球2失点で降板。10代初のCS勝利投手もならなかった。5回以降に登板した松井や五十嵐らが打ち込まれて敗戦につながったが、指揮官は「今までも起用してきたし、今日がたまたま悪かっただけ」と淡々と振り返った。
今季を象徴する幕切れだった。4点差の8回に2点差へ迫ると、再び4点差に広げられた9回にも3連打から1点を返した。本塁打が出れば同点という場面をつくるなど、最後の最後まであきらめずに粘った。ペナントレースでも前半は優勝争いを演じたが、中盤以降は故障者の影響で大失速。それでも阪神との激闘の末にCS切符をつかみ、意地も見せた。同監督も「ケガやインフルエンザは仕方がない。第2ステージへいけなくて残念だけど、選手はよく頑張った。3位になったしね」。敗戦にも満足そうに笑みすら浮かべた。
高田監督にとって、来季は3年契約の最終年。村中や由規ら若手育成は思ったように進んでいないが、数々の苦難を乗り越えて昨季の5位から初CS出場となる3位へと躍進した。今年の経験をバネに、11月の秋季キャンプから選手の体力強化やチームの底上げという課題に取り組んでいく。会見の最後は「神宮でまた試合がしたかったんだけどね」と締めくくった。届かなかった日本シリーズの舞台を来季の目標に挙げて、集大成となる来季へ再出発を切る。【松本俊】
[2009年10月20日9時31分
紙面から]ソーシャルブックマーク



