岩手・花巻東の菊池雄星投手(18)の国内志望表明を受け、阪神は25日、あらためて菊池の1位指名に変更がないことを確認した。ただ、12球団OKの菊池だけに競合は必至。その場合の抽選を担当する真弓明信監督(56)は「(くじを引く)そのつもりでおるよ。普通に引くだけ」と、冷静さを装いながら、静かに気合を入れ直した。その一方で、これまでの人生で抽選経験が少なく、逆に勝ち運を残しているのではないかと聞かれ「そういうのは(ある)な…」。淡々とした表情の中に、自信ものぞかせた。

 自身の強運を信じ、抽選へ臨むが、ドラフト会議当日の29日は、秋季キャンプのスタート日と重なった。それでも、交渉権を得た場合は、そのまま同日中に菊池の元へあいさつに出向く案もある。速攻出馬も視野に入れつつ、この日は、甲子園球場で若手が合流した秋季練習で、熱の入った指導。桜井、高橋勇のスローイング練習では、自分の体を動かして足の運びなどを指導していた。

 [2009年10月26日10時50分

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