卓越した守備力を発揮した選手を表彰する「三井ゴールデングラブ賞」の受賞者が10日、発表され、中日から谷繁元信捕手(38)、井端弘和内野手(34)、荒木雅博内野手(32)の3選手が選ばれた。谷繁の選出は2年ぶり4度目で、無失策での受賞は72年の同賞誕生から捕手では2人目の快挙。井端、荒木の二遊間コンビは、そろって6年連続6度目の選出となった。同一球団から3人選出は、巨人と並びセ・リーグ最多だった。
秋季練習を欠席している谷繁は、球団広報を通じて受賞の喜びを語った。無失策での選出は、捕手では97年伊東(西武)以来2人目。有効投票225票中92票を獲得し、2位阿部(巨人)を24票上回った。「けがをして試合数は少し減りましたが、年間エラー0を評価されたことはうれしい。それた球を止めてくれた井端、荒木たち仲間がいたからもらえた賞だと思う」。チームメートをたてることも忘れなかった。
紆余(うよ)曲折を経ての受賞だった。谷繁は今季、腰痛をかかえながらキャンプインした。孤独な別メニュー調整で開幕に間に合わせたが、開幕4戦目に右ふくらはぎ肉離れでリタイアした。それでも3週間で復帰し、フル稼働で若手主体の投手陣をけん引。体を張ったプレーでチームを支えた。
安定した守備の源は、1シーズンで6つのミットを消費する道具へのこだわりだ。固すぎず柔らかすぎないベストの状態をキープできるのは35~40試合。144試合とポストシーズンを戦い抜くため、6つを計画的に使い分けた。肉体への準備も万全を期した。開始5時間30分前には球場入りし、どんなに疲れていても内野でノックを受けてから試合に臨んだ。足を使い、きっちりステップを踏んで投げることを繰り返し、実戦に備えた。
取得4度目となったFA権の行使については未定だが「また来年も(同賞を)もらえるように頑張ります」と話した。来年40歳を迎える谷繁は、まだ若手に仕事場を譲らない。【村野
森】
[2009年11月11日11時23分
紙面から]ソーシャルブックマーク




