巨人が完全制覇で09年を締めくくる。14日に行われる日韓クラブチャンピオンシップKIA戦を控えた13日、雨の長崎ビッグNスタジアムで最終調整を行った。練習前に行われた監督会見では、原辰徳監督(51)が予告先発を提案し、採用されるなど終始ペースを握った。ベストメンバーをそろえて一発勝負を制し、リーグ3連覇、日本一に続くタイトルを手にする。

 原監督が監督会見の主導権を握った。当日の先発投手に韓国メディアから質問が及んだときだった。KIAの■凡鉉監督は「できれば戦力は隠したい。ピッチャー中心に守りながらになります」と弱気な返答。すると原監督は「相手が許すのであれば、この場で名前を挙げて一向に構いません」と返し、会見場のボルテージが一気に上がった。色めき立った韓国メデイアから■凡鉉監督に同じ質問がされると、再びちゅうちょ。公表せざるを得ない雰囲気に流されるかのように、敵将は先発を発表。待ってましたとばかりに原監督が「ディッキー・ゴンザレスです」と力強く言い、会見の幕は下りた。

 主導権を握る。原監督が最重要視する勝負事のイロハだ。会見場に昨年までのチームメートで現在は韓国SKの主戦投手として活躍する門倉を発見すると「データはあまりない。門倉に聞いてみようかな」。ウイットに富んだ語り口で相手をのんだ。

 前哨戦を制した。後は本番で暴れる。原監督は「アクシデントがない限り、日本シリーズ最終戦のメンバーで」とレギュラーで固める。「4番DH」にラミレスを起用し、母国との試合となる李承●が「8番一塁」に座る、超攻撃型オーダーで必勝を期す。投手陣もゴンザレス-内海-オビスポ-越智-山口の「鉄板継投」で、寸分のスキも見せずにアジア王者に君臨する。「1年の締めくくりとして、誇りを持って戦う。ジャイアンツらしく。その一点に尽きる」と原監督。昨年まで4カ国で争っていたアジアシリーズが休止となり、今季から日本シリーズと韓国シリーズの覇者による1試合勝負の対決に様変わりした。リーグ3連覇、日本一に次ぐ3冠達成で巨人の09年が完結する。【宮下敬至】※■は由のたて棒に一、その下に日※●は火へんに華

 [2009年11月14日8時36分

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