オレ竜の中継ぎ右腕が決意のゴールイン!

 中日斉藤信介投手(27)が結婚することが22日、分かった。お相手は会社員の里野菜穂さん(26=山口県萩市の会社員・里野幸三さんの長女)。12月19日に京都市内のホテルで挙式予定で、年内にも名古屋市内で新生活をスタートさせる。伴侶を得た斉藤は来季、勝利の方程式を形成することを目標に突き進む。

 斉藤が菜穂さんと出会ったは07年4月、知人の紹介だった。「第一印象はほんわかした人だと思った」。すぐに互いに引かれ合い、5月に交際をスタートさせると、順調に愛をはぐくんで昨年末から結婚を意識するようになった。そして、今年1月に斉藤がプロポーズ。2年半の交際の末に結婚することになった。

 菜穂さんとの交際をきっかけに本業の野球でも頭角を現してきた。入団当初のオーバースローからサイド気味に腕を下げてから、1軍登板のチャンスをつかんだ。3年目の昨季は9月にプロ初勝利をあげると、今季はプロ4年目で初めて開幕1軍入り。シーズン序盤は勝ち試合に登板するなど中継ぎ不足のチームに欠かせない存在だった。

 5月に2軍落ちすると、その後は1度も1軍登板することなくシーズンを終えたが18試合で2勝1敗、防御率3・00の成績を残した。12日に行われた契約交渉では50万円ダウンの年俸1100万円でサインした。

 実績を積んで迎える5年目の来季はシーズン通して1軍に定着し、岩瀬、浅尾、高橋らとともに必勝方程式を形成することが目標となる。11月1日からナゴヤ球場で行われた秋季練習では連日ブルペンに入り、投手陣の中で最多の1400球を投げ込んだ。150キロ近い速球と鋭いスライダーにさらに磨きをかけた。

 「僕は気合で投げるタイプですから」と言うように斉藤の持ち味は1球ごとに雄たけびをあげる“闘魂ピッチング”だ。人一倍、熱い男は菜穂さんのためにも活躍したいという思いが強い。「自分1人だけじゃなく、家族になる人もできた。ともに頑張っていきます」。来季からは“闘魂”に愛の力も加えて、大ブレークを目指す。

 [2009年11月23日11時58分

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