ソフトバンク杉内俊哉投手(29)が、骨髄バンクのドナー登録の支援活動に参加する。15日、福岡市内の福岡中央特別支援学校を慰問。生徒たちとふれ合った直後、新たな社会貢献を表明した。「自分の周りにも何人か白血病の方がいて、多いと聞いている。ドナー登録の啓発をやろうと思います」。以前から同い年の阪神藤川が続けているこの活動に関心を持っており、自らもポスター製作などで支援活動をスタートさせる。

 白血病などの治療につながる骨髄移植を必要とする患者は毎年2000人とされ、骨髄移植推進財団などが、1人でも多いドナー登録を呼びかけている。杉内は「(病気の)名前は知られていても、勉強しないといけない部分がある。そういうのを知ってもらうきっかけになれば」と熱く語った。「プロ野球選手だからと野球だけをやっていればいいというわけではない。1人の人間としてやっていきたい」。将来的には自身も骨髄バンクに登録するつもりでいる。

 杉内は、ロッテ井口が主宰する「愛基金」の活動で毎年車いすやAED(自動体外式除細動器)の寄付を続けており、社会貢献への意識は高い。今季は3年連続2ケタ勝利に加え、2年連続の奪三振、初の最高勝率とリーグ2冠。エースとしてチーム、世間から常にプレー、行動を見られていると認識している。来季は残り21勝としている通算100勝が大きな目標。勝ちまくることが骨髄バンクの啓発になりそうだ。【押谷謙爾】

 [2009年12月16日12時26分

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