恩師へ「1軍入り」を誓った。阪神上本博紀内野手(23)が24日、広島市内の母校・広陵高にあいさつに訪れ、中井哲之監督(47)に1軍切符をつかむ約束を交わした。「バッティングで勝てれば、やれると思います」。それは同時に、ライバル大和への宣戦布告でもあった。その後早速、広陵の先輩でもある金本が通う同市内のジム「アスリート」で汗を流した。

 「人のことを、めったに言う子ではなんですけどね」。恩師ですら驚く決意だった。今季は2軍最多の88試合に出場するも、1軍昇格は果たせなかった。同タイプで1歳下の大和の存在が大きかった。アマ時代は長打も狙えたが、秋季キャンプで和田打撃コーチから徹底して右打ちをたたき込まれ、プロで生きる道を見つけた。

 高校時代は4季連続で甲子園に出場。早大では神宮で暴れた。中井監督は言う。「大舞台になるほど、結果を出す子なんです」。あとはそのステージに立つだけだ。

 [2009年12月25日11時23分

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